ピロリ菌と便秘

ピロリ菌は薬で除菌する

ピロリ菌に感染した場合、外部からの治療は難しいため、抗菌剤を服用し内部からピロリ菌を除菌します。抗菌剤は薬なので、治療中は副作用が出る場合があります。副作用は腹痛や吐き気などで、数日もすれば治まるものがほとんどではありますが、人によっては非常に激しく副作用が出る場合もあります。薬を飲むだけの治療ですが、決して楽な治療とは言えません。

除菌中に便秘になる

ピロリ菌の除菌には様々な副作用がつきものですが、中には便秘になるという人もいます。なぜ便秘が起きるのかというと、腸内の環境が変わってしまうからです。人間の腸内には腸内細菌というものがいます。これらの細菌は悪影響を及ぼすものではなく、むしろいなければならない存在です。

しかし、ピロリ菌の除菌に使う抗菌剤は、ピロリ菌に対して効果を発揮しますが、ピロリ菌以外の細菌にも効果を発揮してしまいます。その結果、腸内細菌も除菌されてしまうのです。そのため、腸内の環境が変わってしまい、便秘が引き起こされてしまうのです。

慢性化することも

ピロリ菌の除菌中に便秘になった場合でも、除菌が終わって時間が経てば便秘も解消されます。しかし、便秘が長く続いてしまった場合などは便秘が慢性化してしまい、常に便秘に悩まされるようになってしまうこともあります。

また、腸内細菌がいない状態のまま放置すると、便秘になってしまうだけでなく、身体に悪影響を及ぼす細菌が増えてしまうことがあります。そうなれば、また別の病気を発症する恐れもでてくるということです。

除菌中に便秘になった場合は、腸内細菌が少なくなったことを意識し、腸内環境を整えるように、食事などをとるようにしましょう。

ピロリ菌と便秘