ピロリ菌とポリープ
ピロリ菌は胃に影響を与える
ピロリ菌は胃に住み着く細菌です。ピロリ菌に感染すると、胃の中で毒素を発生させることで胃の粘液を剥がし、胃の内部に炎症を起こします。
この炎症が胃炎となり、のちに胃潰瘍へと発展していきます。また、胃炎や胃潰瘍は胃の組織に影響を与えているため、胃がんにも発展することがあります。
そのため、ピロリ菌は胃癌のリスクを高めると言われているのです。
胃ポリープになることも
ピロリ菌は胃に様々な影響を与えますが、胃ポリープを引き起こすこともあります。胃ポリープは胃の内部に膨らみができるものです。ポリープには様々な原因があり、様々な状態のものもありますが、膨らみができた状態のものを総じてポリープと呼びます。
このポリープはほとんどの場合が良性のものですが、できた場所によっては切除する必要もあります。
除菌治療で改善される
胃ポリープは様々な原因でできますが、ピロリ菌が原因でできたポリープの場合、ピロリ菌の除菌治療を行うことで、ポリープが小さくなったり、ポリープが消えてしまったりします。もちろん、改善具合には個人差がありますが、薬の服用だけでポリープが改善されるため切除する必要がありません。
しかし、ピロリ菌が原因でポリープができた場合に除菌治療を受けるには注意が必要です。注意すべき点は治療費です。ピロリ菌の治療は、胃炎や胃潰瘍など胃に炎症が出ている場合にのみ保険が適用されます。しかし、胃ポリープができている場合には保険適用されません。そのため、治療費が高額になってしまいます。
胃ポリープができた際には良い機会と捉えて除菌治療を受けるのも良いですし、状態を観察しつつ、影響が出始めたら除菌治療を受けても良いかもしれません。
状態を見極めて判断しましょう。
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