ピロリ菌と食道がん
ピロリ菌に感染すると逆流性食道炎になりにくい
ピロリ菌は胃に住み着き、胃炎や胃潰瘍を発症させ、胃がんのリスクも高めてしまいます。ピロリ菌は悪いものですが、必ずしも悪い影響ばかりがあるとも言えません。
ピロリ菌は胃に影響を与えるため胃液の分泌が減ることがあります。すると、胃液が増えすぎることで起きる逆流性食道炎を防ぐことがあるのです。
逆流性食道炎が原因で食道がんに
ピロリ菌によって防がれることがある逆流性食道炎。この逆流性食道炎は食道がんを引き起こすことがあります。逆流性食道炎は胃液が食道に逆流することで起きます。食道は胃と違い粘液で守られているわけではないので、胃液によって食道が損傷してしまいます。その損傷した部分が変異して食道がんになるのです。
食道がんは非常に悪性で進行も早く、死亡率も高いがんであるため、逆流性食道炎には注意が必要です。
ピロリ菌を除菌すること
ピロリ菌に感染することで、逆流性食道炎が防がれますが、ピロリ菌を除菌することで逆流性食道炎になりやすくなるのでしょうか。
実際にピロリ菌を除菌することで逆流性食道炎になる人もいます。つまり、そこから食道がんに発展する人も少なからずいるということです。
胃がんは進行が遅いですが、食道がんは進行が速いため、ピロリ菌の除菌はしない方が良いのではないかと考える人もいます。
しかし、ピロリ菌を除菌することで必ずしも逆流性食道炎になるわけではありません。それに対し、ピロリ菌に感染しているとほぼ確実に軽い胃炎になり、それが原因で胃がんになることもあるため、胃がんのリスクは付きまといます。
それぞれの病気の危険性を理解したうえで、治療を受けるのかを判断するようにしましょう。
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