日本人のピロリ菌保菌率
日本人のピロリ菌保菌率は高い
日本は多くの人がピロリ菌に感染しています。そのピロリ菌の保菌率は非常に高く、日本人口の半数近くにも上ります。
ピロリ菌は先進国では保菌率が低く、発展途上国では保菌率が高くなります。しかし、日本は先進国にもかかわらず保菌率が高いのです。日本ではなぜこのような状況になっているのでしょうか。
水道の発達が遅れたことが原因
ピロリ菌の保菌率が先進国より発展途上国で高くなる理由は、水道の設備の発達が関係しています。ピロリ菌は水に潜んでいることが多いのですが、水道の設備が発達していないと、水道水にピロリ菌が含まれていますのです。
そして、日本人のピロリ菌の保菌率が高い理由も同様です。日本は先進国にもかかわらず、水道設備の発達が遅れました。そのため、水道水にピロリ菌が含まれてしまい、多くの人がピロリ菌に感染してしまったのです。
しかし、現在は水道設備が発達し、水がきちんと消毒されるようになりました。日本人口の半数がピロリ菌に感染していますが、年齢別に見ると、50代以上の高齢者の保菌率が8割を占め、若年層では少なくなっています。
ピロリ菌感染は続いていく
今の日本では水道水にピロリ菌が含まれていることはないので、ピロリ菌に感染する心配がないかというとそうではありません。
今後はピロリ菌の保菌率は低下していくことが考えられますが、すでにピロリ菌に感染している人から子どもへと感染することもあるため、ピロリ菌がなくなることはありません。ピロリ菌はどんどんと受け継がれていくのです。
ピロリ菌の拡大を防ぐためにも、ピロリ菌の検査を受け、ピロリ菌がいない状態で子どもを育てていくことが大切になります。
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