ピロリ菌はどこにいるのか
ピロリ菌は胃に潜んでいる
ピロリ菌は人間の体内に潜み、様々な影響を与える細菌です。では、ピロリ菌は人間の体内のどこにいるのかというと胃にいます。
胃にはなんでも溶かす胃液があり、ほとんどの細菌は胃で死滅します。しかし、ピロリ菌は胃で死滅することはなく、むしろ快適に生活するのです。
その秘密は胃液にあります。胃液には尿素が含まれており、ピロリ菌は尿素をアンモニアに変えることで胃液の酸と中和させ、身の回りを中性の状態にします。こうすることで、快適な環境を作り上げるのです。
自然界では水中に潜む
ピロリ菌は人間の胃に潜むだけではなく、自然界の水中にも潜んでいます。水道水は塩素で消毒されているためピロリ菌はいませんが、井戸水や湧き水など、手が加えられていない自然のままの水にはピロリ菌が潜んでいる可能性があります。
ピロリ菌の感染を予防するには、自然の水はできるだけ使わず、使う際には加熱処理をすることが望ましいです。
胃や水中に潜む理由
ピロリ菌が胃や水中に潜むのには理由があります。
人間の胃は胃液があり、ほとんどの細菌が死滅します。そのため、非常に過酷な環境ながら、そのほかの細菌がおらず非常に快適ともいえるのです。そのため、その過酷な環境で生活ができるように進化した細菌がピロリ菌なのです。
しかし、胃で生活できるようになったピロリ菌にとって酸素はそれほど必要ではなくなりました。酸素が多いところでは、繁殖ができなくなってしまいます。そのため、酸素の少ない水中でしか生存できず、消毒のされていない井戸水や湧き水に潜むのです。
ピロリ菌は過酷な環境で生活するために独自の進化を遂げましたが、生存できる環境が限られてしまったとも言えそうです。
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