ピロリ菌の感染経路について
ピロリ菌に感染していると、胃潰瘍や慢性胃炎、胃がんになる可能性が高くなると言うことで、話題にされるようになりました。
2013年2月にピロリ菌の除菌も健康保険の適用が受けられるようになり、ピロリ菌への関心はより高まってきていると言ってよいでしょう。
そもそもピロリ菌はどうやって私達の体内に住みつくのでしょうか。
「ピロリ菌」は経口感染!
ピロリ菌は口から入って感染することが分かっていますが、その感染経路にはいくつかの説があります。
ピロリ菌は幼少時に感染して、除菌しない限り生涯胃の中に住み続けます。
大人になってからの感染はほぼありません。
●口から口・・・保菌者の親が子供に食物を噛み下して与えることにより、感染する。
●飲料水から・・・井戸水や水道水など衛生管理の万全でない飲料水からの感染。
●野菜など・・・細菌が残った状態の野菜を食べたことによる感染。
●動物から・・・ハエや猫などの動物を媒体として口から入って感染する。
●内視鏡など・・・内視鏡や歯科治療器具などの洗浄、消毒不足による感染。
これらは、すべて感染が疑われる経路になります。
現在は、衛生管理も厳しくなり感染率は低くなっていると言われます。
口から口への感染経路では、キスや唾液では感染しません。
同じ理由で、お箸で同じ鍋をつつきあうことでも感染はしません。
「ピロリ菌」の感染経路
ピロリ菌に感染しない為には、それぞれの感染経路とされている原因を断ち切ることです。
現在では、井戸水や衛生管理の行き届いていない水道水は少ないでしょうし、内視鏡や歯科治療における器具の消毒は厳しくなりました。
糞便を肥料に使用することもまれであり、そのまま口に入れることも無いでしょう。
そうなれば、親から子への愛情表現でもある口移しの食事が問題になってきます。
昔から、日本では堅いものや幼子が噛み切れないものを親が噛みつぶして与えることが有ります。
その為には、親にピロリ菌が無ければ良いのです。
胃の調子が悪い場合は、医者にかかりピロリ菌の有無を検査して、陽性であれば除菌して子に感染させない、親から子供への感染ルートを断ち切りましょう。
スポンサーリンク