ピロリ菌は自然治癒するのか
人間は自然治癒力を持っている
人間は自然治癒力を持っています。この自然治癒力は怪我をした場合などに、勝手に傷がふさがったり、風邪をひいたときに自然と風邪がなくなったりするものです。この自然治癒力のおかげで、ある程度の怪我や病気は病院へ行くことなく解決することができます。また、大きな怪我も自然治癒力がなければ完璧に回復することは難しいと言えます。
それでは、ピロリ菌に感染した場合には自然治癒で治すことが可能なのでしょうか。
ピロリ菌は非常に強い
ピロリ菌に感染した場合、自然治癒で治すことはほぼ不可能です。それはピロリ菌の強さが影響しています。
ピロリ菌は人間の胃に潜伏します。一般的な細菌であれば、胃に到達した際に胃液で溶かされてしまうため、胃に残ることはなく、それ以降は影響を与えません。しかしピロリ菌の場合は、胃液の中の尿素を分解しアンモニアを作ることで胃液の酸と中和させ、胃の中で生き延びるのです。そして、胃の中に様々な影響をもたらしていきます。
このようにピロリ菌はなんでも溶かす胃液の中でさえ生きていくことができる強さを持っています。この強さでは、自然治癒で治すことは不可能としかいえません。
治療は病院へ
このようにピロリ菌は非常に強いため、自然治癒では治すことができません。そのため、感染した場合に放置しておいても良い変化は一切なく、次第に胃に影響を与え、さらには胃癌へと発展してしまうという悪い変化が起きる可能性は十分にあるということです。
ピロリ菌に感染していることが判明した場合には、自然治癒で何とかなると考えるのではなく、きちんと病院へ行き、適切な治療方法で治療をしてもらうようにしましょう。
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