40代のピロリ菌感染
ピロリ菌の感染者は40代に多い
ピロリ菌は非常に感染者が多い病気で、日本では人口の半分近くの人が感染しているといわれています。
しかし、その感染率は均等ではなく、10代や20代の若年層の感染率は10%ほどであり、感染率が高くなっているのは40代以降の人です。つまり、40代の人はピロリ菌感染に細心の注意を払う必要があるということです。
40代に多い理由
では、なぜ若年層のピロリ菌感染率は低く、40代以降の人の感染率が高くなっているのでしょうか。それは、環境の違いにあります。
ピロリ菌の多くは水などから感染します。昔、水道設備が十分でなかったころには、水道水からピロリ菌に感染するという例も多くありました。そのため、その時代に生活をしていた40代以降の人たちはピロリ菌の感染率が高くなっているのです。
また、40代以降のピロリ菌に感染した人たちが子どもを産むことで、母子感染をしてピロリ菌に感染した子どもが産まれます。そのため、若年層の感染率がゼロではないのです。
癌になる危険性も高まる
40代以降の人がピロリ菌に注意を払う必要がある理由はもう一つあります。それは、癌になりやすいためです。
ピロリ菌に感染すると、胃癌になる確率が高くなります。胃癌は発見が遅れると命にもかかわる重大な病気です。
そして、40代は人間にとっての節目のような年で、40代以降になると癌になりやすくなるとされています。つまり、ピロリ菌に感染した40代以降の人は、癌になる確率が非常に高くなるということです。
ピロリ菌の治療を行えば、癌のリスクを抑えることができます。40代になったら一度ピロリ菌の検査を受け、もし感染しているようであれば、早期に治療を行うことをおすすめします。
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