10代のピロリ菌感染

ピロリ菌は日本人の半分が感染しているほど感染率が高い病気です。しかし、年代別で見ると高齢者の感染率が非常に高く、10代の感染率は非常に低くなっています。

その理由はピロリ菌の感染経路にあります。ピロリ菌は井戸水などから感染します。そのため、昔の水道設備が発達していないころに生活をしていた高齢者は感染率が高くなってしまっているのです。

ピロリ菌は水から感染するため、水道設備が発達している現在ではほとんど感染する可能性はありません。しかし、10代でもピロリ菌に感染している人はいるのです。それはなぜでしょうか。

ピロリ菌は水から感染しますが、母子感染などでも感染する場合があるのです。また、幼いころの口移しなどでも感染します。つまり、水道が発達していなかった時代からピロリ菌は受け継がれてきたということになるのです。

ピロリ菌は昔から受け継がれてきました。若年層の感染率は非常に低いので、今後はさらに感染率が低下していくことが予想されますが、ゼロにすることは非常に難しいと言えます。それには、一人ひとりの意識を改める必要があるからです。

ピロリ菌は母子感染します。そのため、妊娠前にピロリ菌を体内から排除しておく必要があるのです。しかし、ピロリ菌はよく聞く名前だけあって対処をしようとしない人が多いのも事実。それでは、ピロリ菌がなくなっていくことはありません。

若い人は今後結婚をし、子どもを産むことになるでしょう。もし自分の子どもがピロリ菌で苦しむようなことがあれば、非常に辛いものです。

そのようなことをなくしていくためにも、まずはピロリ菌の検査を受けてみましょう。