ピロリ菌の毒素とは

ピロリ菌の毒素とは

ピロリ菌の毒素とは

胃が溶けない理由

胃は食べたものを溶かす働きをしています。そのため、胃には常に胃酸がたまっており、いつでも食べ物を消化できるようになっています。

 

しかし、その胃酸であっても胃は溶けません。それは、胃の内側表面には胃粘液という膜が張ってあり、これにより胃酸から守られているため、胃が溶けることはないのです。しかし、ストレスなどで胃粘液が減少すると、胃に胃酸が触れ、胃に穴が開くといった状態になるのです。

 

ピロリ菌は胃でも生きられる

ピロリ菌は胃に潜伏していますが、胃と同様、溶かされることなく生存できます。これは、ピロリ菌が胃酸に含まれる尿素を分解してアンモニアを作り出し、胃酸と中和させることで生きていける環境を作っているのです。

 

また、胃の内部は胃粘液に守られていますが、ピロリ菌にとっては意味のないもので、胃粘液の中を移動し、胃の内部表面に到達します。

 

もちろんピロリ菌に対抗するものも胃からは発生されていますが、すべてのピロリ菌が排除されるわけではありません。

 

毒素によって胃を攻撃する

胃粘膜の中を移動し胃の内部表面に到達したピロリ菌は毒素を発生することで、胃の表面を攻撃します。通常は胃粘膜がすべてを防ぎます。そのため、胃の内部表面自体は非常に弱いものなのです。

 

ピロリ菌に攻撃された胃は様々な影響を受け炎症などを起こします。これが胃炎や胃潰瘍と呼ばれる状態です。また、胃の細胞が変異を起こすことで、胃癌にもなってしまいます。

 

このように、胃は様々なものから守られており、ある程度のものであれば無効にすることができます。しかし、ピロリ菌の毒素だけは影響を受けてしまいます。

 

そのため、ピロリ菌への対処はきちんとしておくべきです。

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