ピロリ菌の除菌とヨーグルトについて
「ピロリ菌」のように有害となる菌も存在しますが、私達の体にとって有益な働きをする菌もたくさんいます。
その中でも乳酸菌は、炭水化物などの糖から乳酸など酸を作り出す菌で、人間の健康な体に有益な細菌です。
ピロリ菌に対して、乳酸菌は私達の力になってくれるのでしょうか。
乳酸菌の種類とその働き
乳酸菌は数百種類存在すると言われています。
代表的なものとして「ビフィズス菌、クレモリス菌、ラブレ菌、Lアシドフィルス菌、KW乳酸菌、ガセリSP乳酸菌など」が有ります。
これら乳酸菌は、ヨーグルトのコマーシャルや健康食品のパンフレットなどで見聞きします。
ビフィズス菌は腸に働きかける善玉菌として良く知られています。
善玉菌であるビフィズス菌ならばピロリ菌にも有効に働くのではないかと考えられますが、そうはいきません。
ピロリ菌の除菌効果に最も期待できる乳酸菌が「LG21」だと言われます。
ビフィズス菌とは属性が異なり、ブルガリア菌やカゼイ菌と同じラクトバシルス属の乳酸菌になります。
なぜ、LG21などラクトバシルス族の乳酸菌がピロリ菌の除菌に役立つのかというと、胃酸に強いピロリ菌でも、乳酸菌LG21が出す乳酸には弱いことが分かっています。
同じ属性のブルガリア菌やカゼイ菌でも強い乳酸ではありますが、LG21には敵わないのです。
除菌薬とヨーグルトの併用
ピロリ菌の除菌治療には3種類の薬を服用しますが、併用してLG21乳酸菌が含まれるヨーグルトを食べることによって、除菌の成功率が高くなることが分かっています。(例として、薬物療法のみ69.3%の成功率、LG21を併用した場合82.6%の成功率)
ピロリ菌の除菌に最も適しているのがLG21な理由
- 栄養の少ない胃の中でも高い増殖力で乳酸を生かすことが出来ます。
- LG21はピロリ菌に対して優れた殺菌作用を持つ乳酸菌をたくさん作ることが出来ます。
- 胃の上皮細胞への接着力が優れており、胃の中に住み続けピロリ菌同様に存在し続けます。
- ピロリ菌よりも耐酸性に優れているので胃酸に強く、胃の中で生存可能です。
- 食べても安全で健康に良い乳酸菌で、副作用がなくアレルギー抗体もありません。
これらの理由により、LG21はピロリ菌退治の優れた乳酸菌としてヨーグルトに含まれて、私達の健康に有効な食品になっています。
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