ピロリ菌の除菌判定

ピロリ菌の除菌判定

ピロリ菌の除菌判定について

「ピロリ菌」感染の検査で陽性となると、除菌治療をすることになります。

 

抗生物質(抗菌剤)2種類と胃酸の分泌を抑える薬1種類の合計3種類を1週間、1日2回服薬すれば除菌治療は終わります。

 

しかし、処方されたとおりに服薬しても除菌に成功しているかどうかは、検査しないとわかりません。

 

「ピロリ菌」除菌判定検査

除菌治療の為に1週間の服薬を終了したら、胃からピロリ菌が無くなっているかの検査が必要になります。

 

除菌が成功しているか不成功に終わったかの確認です。

 

除菌後の検査を「除菌判定」と言い、胃潰瘍などの治療をしながらの除菌治療であるか、胃の症状が無い状態での除菌治療か、患者の症状や担当医によってその検査方法は異なります。

 

また、担当医の考え方によっても除菌終了から判定検査までの期間に差があります。

  • 除菌終了後、8週間後に「便中抗原検査」で判定検査をします。
  • 除菌終了後、1〜2ヶ月後に「内視鏡検査」で判定します。
  • 除菌終了後、2ヶ月後に内視鏡検査で判定します。
  • 除菌終了後、2ヶ月後に内視鏡検査、2次除菌後は「尿素呼気試験」で判定します。
  • 除菌終了後、5週間後に内視鏡検査で判定します。

いくつかの除菌判定の期間と検査方法を書きましたが、除菌に使用される薬も担当医によって異なり検査方法にも違いがあります。

 

除菌判定と数値

除菌治療後の判定検査をすることは、ピロリ菌が消滅しているか2次除菌が必要になるかをそれぞれの検査に応じて判定します。

 

判定検査に内視鏡検査を用いるのは、胃潰瘍や慢性胃炎、胃の委縮や早期の胃がん症状を伴っている場合など、胃の病変も確認する必要が有る為と考えられます。

 

判定検査で簡単に結果もすぐに出るのが、「尿素呼気試験」になります。

 

判定結果ではっきりとした陽性、陰性が確認出来る数値の場合は問題ありませんが、偽陽性、偽陰性となった場合は、他の検査方法で再度検査する場合があります。

 

異なる検査方法で、検査時期をずらして判定検査することで、1次除菌で終わるか2次除菌が必要になるか判断されます。

 

除菌治療の服薬後、判定検査をしない人が多くいます。

 

除菌薬を飲めば終わりでは無く、除菌されたことを確認する判定が必要だと知りましょう。

スポンサーリンク