ピロリ菌の除菌後の胃痛
慢性的な胃痛は治らない
ピロリ菌の除菌治療を行い、ピロリ菌の影響からは脱却したと思っていても、除菌後にも胃痛に悩まされるという場合があります。除菌治療を行ったにもかかわらず胃痛が治まらないという場合は、どのようなことが考えられるのでしょうか。
まず考えられるのが、胃痛が慢性化していた場合です。ピロリ菌の影響で胃痛を起こし、その後除菌治療を行った場合、除菌治療後にも胃痛が続く場合があります。これは、長期間胃痛の状態になっていたため、すぐには胃痛が改善されないことで起きます。
胃酸が増えたことによる胃痛
さらに考えられることが、胃の活動が活発になったためです。
ピロリ菌の除菌治療に使われる薬は、胃を委縮させ、胃液の分泌を抑える薬が含まれています。そのため、除菌治療中は胃液が少ない状態になります。
しかし、除菌治療を終了すると、胃が元のように活発になり、胃液の分泌も通常通りになります。しかし、除菌治療中は胃液が少ない状態であったため、胃液の量が一気に増えることになり、それが原因で胃痛を起こしてしまうのです。
この場合は、時間が経てば自然と治まります。
除菌に失敗している可能性も
除菌治療後の胃痛で最も危険なのが、除菌治療に失敗している場合です。治療といえども失敗することもあります。除菌治療を行っても、ピロリ菌を除菌しきれず少し残った状態になってしまうと、また胃痛が出る場合があります。
治療に成功したか失敗したかは、除菌治療後に行われる検査でわかります。
もし失敗していた場合には、2次除菌として、薬の種類を変えて再度治療が行われます。2次除菌まで行くと、ほとんどの場合がピロリ菌を除菌しきれるため、それ以上心配する必要はないでしょう。
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