ピロリ菌の除菌後の胃癌
ピロリ菌の除菌で胃癌のリスクを減らす
ピロリ菌は胃の中などに潜伏し、胃潰瘍や胃癌などの胃の病気のリスクを増加させてしまう菌です。ピロリ菌を持っている人は持っていない人に比べ、20倍もリスクが高いと言われています。
そのため、ピロリ菌に感染したことが発覚した場合、除菌治療を行うことで、胃癌などのリスクを抑えることにもつながるということです。
ピロリ菌に感染した場合には、まず除菌治療を行うことが勧められています。
ピロリ菌の除菌後に胃癌が見つかる
しかし、ピロリ菌の除菌治療を行い、治療が成功したにも関わらず胃癌が見つかるという例が増えてきています。
ピロリ菌の除菌治療を行うことで、胃がんのリスクは減らすことができるはずなのに、どうしてこのようなことが起きるのでしょうか。
そこには、患者の慢心が関係している場合があるのです。
除菌後も定期的な検診を
ピロリ菌の除菌後に胃癌が見つかる場合、多くの人は検診を受けていないのです。
胃癌は全てピロリ菌が原因で起きるわけではありません。別の原因で起きることもあり、ピロリ菌は単に胃癌のリスクを増加してしまうというだけです。
それにも関わらず、ピロリ菌の除菌治療を行った人は、胃癌の危険性がなくなったと思い、その後の検診を受けないことが多いのです。そのため、胃癌が発生しても気づかずに見逃してしまい、発見したときには手遅れの状態になってしまうのです。せっかくピロリ菌の治療を行ったにもかかわらず、これは非常にもったいないことです。
このようなことを避けるためにも、ピロリ菌の除菌治療を行ったからといって胃癌にならないわけではないということを理解し、除菌後も定期的に検査に行くようにしましょう。
胃癌は早期の発見が命に関わる重大な病気です。
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