ピロリ菌の呼気検査について
「ピロリ菌」の検査の中でも、「尿素呼気検査法」は最も制度の高い検査方法で簡単に出来ますが、分析するには専用の機械が必要になります。
ピロリ菌感染が確認され除菌治療後の再検査(除菌が成功したか?)の為に、この検査方法を選ぶことも多くあります。
「ピロリ菌」の呼気検査って?
正式には、「尿素呼気検査」と呼ばれています。
呼気ですから、吐いた息を利用した検査になります。
普通に吐いた呼気と検査薬(標識尿素入り)を飲んで20分横になってからの呼気に含まれる二酸化炭素の濃度を機械で検査します。
検査結果は、双方の数値の比較によってピロリ菌感染の有無が診断されますが、ほぼ100%の検出率で高い精度を持っています。
検査薬(13C-尿素)服用後の呼気で、普通の呼気と比べて二酸化炭素の上昇が、基準値「2.4pc以上」の数値でピロリ菌感染があって、陽性と判断されます。
「尿素呼気検査法」の注意点
尿素呼気検査法は、検査薬(13C)がピロリ菌のウレアーゼ(酵素)によって尿素とアンモニアに分解され、二酸化炭素になって呼気中に多く検出される数値によって感染の有無を検査します。
食事によって胃粘膜表面が覆われてしまい、検査薬とウレアーゼが反応せずに偽陰性になることが有ります。
13Cを多く含むトウモロコシやパイナップル、豚肉、鶏肉、卵などを食べていると数値に影響を及ぼします。
検査には、最低食後4時間を経過している必要があります。
検体が呼気ですから、タバコを吸うことはいけません。
検査前30分以上は禁煙して検査します。
内視鏡検査後は1時間以上の間を開けて、バリウム検査した場合は別の日に検査します。
胃が正常な動きを保たれていない状態(胃粘膜を麻痺させたり、バリウムで覆っている時など)では正しい検査が行えません。
常用している薬や服薬している薬によっても注意が必要になりますから、検査前に医者に相談して、その指示に従いましょう。
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