ピロリ菌の検査方法について
「ピロリ菌」感染は、胃の症状に大きな影響を与えます。
保菌しているだけで、特に症状が出ない人もいます。
常に胃の具合が悪い人やストレスを抱えやすい人などは、一度ピロリ菌感染の検査をしておくと良いでしょう。
検査には内視鏡検査によるものと、それ以外の方法があります。
病院で胃の症状や検査方法などを相談して、希望する検査方法で調べてもらい、もしも、菌が確認されたら治療しておくと安心できるでしょう。
内視鏡「胃カメラ」による検査
内視鏡「胃カメラ」を使用して、胃の組織の一部を採取し、培養したり、染色したりしてピロリ菌がいるか調べます。
組織採取は一ヶ所では全体として捉えることが出来ないので、数か所から採取します。
●迅速ウレアーゼ法・・・ピロリ菌が持っている「ウレアーゼ」を利用して、採取した胃粘膜を特殊な反応液に入れて、その色の変化で判定します。判定時間が短いので“迅速”となっています。
●培養法・・・胃の組織を5〜7日間培養します。発育した菌を利用して薬の効き目の試験も出来ますが、判定に時間がかかるのが難点です。
●組織鏡検法・・・胃の組織を染色して、顕微鏡で菌を探します。1週間ほどかかり、採取場所によってはピロリ菌が見つからない事もあります。
内視鏡以外の検査
内視鏡以外の検査方法があります。
胃カメラを飲まなくてもよいことは大きなメリットになります。
前日からの食事制限も必要ありません。
●尿素呼気試験法・・・最も一般的で、精度の高い検査になります。まず検査薬を服用してから15〜20分後の呼気を採取します。ピロリ菌の酵素「ウレアーゼ」の働きで作られる二酸化炭素の量を調べます。
●抗体法・・・血液検査、尿検査、唾液の検査でピロリ菌に感染すればできる抗体の有無を調べます。除菌後すぐには、まだ抗体が残っている為に判定が困難になります。
●抗原法・・・検便によって検体を採取して検査する方法になります。費用が若干高めになりますが、鋭敏な方法で、精度も高い検査方法と言われます。乳幼児などには採取しやすいメリットがあります。
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